フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第24戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストはフロアクラフト購入後に4勝目を挙げオープン入り。

そしてフロアクラフトも1勝馬ながら格上挑戦のスイートピーSで2着に入り優駿牝馬(オークス)GTへの優先出走権を確保。これは出資愛馬初の芝のGTへの出走で感動。しかも一生に一度しか出走できないクラシック!!

その優駿牝馬(オークス)GTでは明らかに格下なので17番人気とブービー人気だったが、見事な走りで5着と掲示板を確保。


その後北海道ではデコボコ馬場や重い洋芝に苦しみ2戦大敗だったが、本州に戻り500万、1000万クラスと連勝。

準オープン(1600万下)クラスでも牡馬相手に2着とクラス上位の走りを披露。その時の競馬ブックのスピード指数過去最高のSP86.7。そこからは重賞で9着、準オープンで8着、ハンデ戦の重賞で7着とひと息だが、6月に1000万クラスに降級。

過去の実績から1000万クラスでは楽勝と思われたが、なんとなんと牝馬限定の自己条件でシンガリ負け。小回りのコースは苦手、開幕末期の荒れた馬場は苦手、大外枠で前に壁が作れずと敗因はたくさんあるものの、それにしても負けすぎ。

それでも主場に戻ると3着5着と上位の走り。そして掛かり癖から距離短縮した3走前はトップハンデながらも強い内容で優勝!!4勝目を挙げた。更に続く準オープンでも牝馬限定戦で勝ち馬とタイム差なしの2着。しかもこちらは大外枠で距離ロスがあるし、脚色は優勢と実質メンバー中一番強い内容だった。

前走は牡馬との一般戦でのハンデ頭だったが、ここでも3着ながら上位2頭は牡馬で実質ハンデがフロアクラフトよりも勝ち馬で2キロ、2着馬で1キロ軽く、外を回って距離を走っているフロアクラフトが実質一番強い内容だった。しかもこのレースはフロアクラフトの苦手な雨で稍重馬場。そして後方の位置取りから終いで脚を伸ばすという新たな面を見せたことでも非常に収穫の多い1戦だった。


前走後、ここまで使い続けてきているので4月3日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

5月15日に栗東トレセンに帰厩しました。


5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下 芝1400m 混合 ハンデに出走!!

フルゲート18頭のところに第1回特別登録完了馬は16頭で出走は確定。水曜日の想定段階でも16頭とどうやらほとんどそのまま確定になりそう。結局15頭で確定。

気になるハンデはななんと54キロ。これはラッキー。これだけの楽面で54キロなら取りこぼさず5勝目をゲットしたい。

鞍上は主戦の松山弘平騎手の手綱に戻ることに。ここをしっかりと勝って、これからもフロアクラフトの主戦として頑張って欲しい。


4着/2番人気。

前残りの馬場だったので先行し、レースはスローで流れ、直線は前もポッカリと空いて流れは完全に向いていたが切れ負け。それでも前5番手の位置から上がり33秒5の脚を出しているし、前の3頭はいずれもフロアクラフトよりも負担斤量で軽い馬ばかり。

内容としては悪くなかったが、やはりこのクラスまでで一杯の能力に感じる。準オープンでの勝利が最後の1勝になるだろうが、引退までにきちっと5勝目を挙げておきたい。


レース回顧と時計の分析、レース後の松山弘平騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

今回はようやく私の休日とフロアクラフトの出走日が合い、当日は現地応援できた。

ヴィクトリアマイルでのバウンスシャッセの口取り落選の除外権を使い?14分の10の抽選を突破!!かなりの確率で催行できると思っていたのだが・・・。


写真多数付現地観戦レポート。

(2015年6月3日完結)

2015年4月8日立ち上げ

●前走後、ここまで使い続けてきているので4月3日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 1000万クラスに降級後、案外苦戦を強いられていた我らが愛馬フロアクラフトですが、掛かり癖から距離短縮した3走前はトップハンデながらも強い内容で優勝!!4勝目を挙げてくれました。更に続く準オープンでも牝馬限定戦で勝ち馬とタイム差なしの2着。しかもこちらは大外枠で距離ロスがありましたし、脚色は優勢と実質メンバー中一番強い内容でした。

 前走は牡馬との一般戦でしかもハンデ頭でしたが、ここでも結果は3着ながら上位2頭は牡馬で実質ハンデがフロアクラフトよりも勝ち馬で2キロ、2着馬で1キロ軽く、外を回って距離を走っているフロアクラフトが実質一番強い内容でした。しかもこのレースはフロアクラフトの苦手な雨で稍重馬場。そして後方の位置取りから終いで脚を伸ばすという新たな面を見せたことでも非常に収穫の多い1戦でした。

 その前走後、ここまで使い続けてきているので4月3日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。


 以下は4月1日に更新されましたフロアクラフトの近況報告です。

「道悪でスタート後にノメってしまい、ポジションが後ろになったことも響きましたが、直線ではジョッキーもなるべく馬場のいい外に出してくれ、馬もそれに応えてよく追い込んできてくれました。状態は本当に良かったですし、なんとか勝たせてあげたかったのですが…。残念です。ただ、不得手な馬場の中でもこれだけ走ってくれていますし、最近は安定感が出てきていますからね。次こそは、という思いですが、ここまで続けて使ってきていますし、まずはいったんリフレッシュ放牧に出させていただきます。今朝も軽く動かしていますが、馬体に大きな問題などはありませんよ」(西園助手)近日中にNFしがらきへ放牧に出る予定です。

 そしてその2日後ノーザンファームしがらきへ放牧に出されたことが近況にて発表になりました。

 ここ3戦は距離短縮が良かった事が大きいですが、フロアクラフトとしてはコズミが軽く良い状態でした。ここまで良い状態には簡単には持ってこれないでしょうが、また同じような最高の状態で走らせてあげたいですね。そうすれば自ずと結果はついてくると思います。

これ以降は2015年4月22日に作成

●次走は5月30日 京都11R 朱雀ステークスを予定

 4月21日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告は次の通りです。

「この中間から坂路入りを開始しており、今朝は早速終いを15秒近くまで伸ばしてみました。躍動感ある走りで動きに関しては特に問題ありません。順調にペースアップすることができていますし、毛ヅヤもだんだんと良くなってきていますよ。西園師とは、京都開催の最後あたりを目標にしていこうかという話をしていますので、そこに向けてこちらでもしっかりと調整していきたいと思います」(NFしがらき担当者)

 ということで、牧場で順調に乗られているフロアクラフトですが、次走は京都開催の最後あたりを目標とあります。該当するレースは5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下 芝1400m 混合 ハンデしかありませんから、自ずとここが目標ということのようです。京都は大得意のフロアクラフトですし、前走の内容からは基本ハンデは重いでしょうから、ハンデ上位3頭に入り除外権がなくても出走できそうです。

 牡馬混合ですが、最も良い条件のレースだと思います。ちょうど私も今のところ休日ですし、これは現地に行きたいですね。

これ以降は2015年5月15日に作成

●5月15日に栗東トレセンに帰厩しました

 5月15日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、4月3日にノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧に出されていたフロアクラフトですが、5月30日の出走に向け、5月15日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 牧場で早いところを乗られていますし、2週間あれば十分仕上がるでしょうね。メンバーにもよりますが、まずは勝ち負けでしょうし楽しみです。

これ以降は2015年5月25日に作成

●気になる特別登録表(5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下)

特別登録表 5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下 芝1400m 混合 ハンデ

第1回登録完了馬 全16頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 北村友一 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 12 13 15 14
エーシンエムディー 岩田康誠 53.0  5/02 駿風16下 新潟芝1000
キョウエイバサラ 53.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 10 12
コールドベル 小牧太 53.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 11 14 11 10
サトノキングリー 福永祐一 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 11 10
シルクドリーマー 浜中俊 55.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 10 10
シンデレラボーイ 55.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
ダイナミックガイ 55.0  4/25 錦S16下 京都芝1600 11
タガノミューチャン 51.0  5/23 シド16下 京都ダ1200 12 14
タマラマ 池添謙一 55.0  4/18 下総16下 中山ダ1800 11 12 10
フォーチュンスター クリストフ・ルメール 56.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
フロアクラフト 松山弘平 54.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400
ボンジュールココロ 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400
マイネルエテルネル 川田将雅 57.0  5/16 彦根16下 京都芝1200 14 11
メイショウヒデタダ 古川吉洋 53.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 18 18 11 12
ワードイズボンド 54.0 12/21 元町16下 阪神芝1600 14
 フルゲート18頭のところに第1回特別登録完了馬は16頭で出走は確定です。どのみち、このメンバーなら、またしてもハンデ頭は必至で出走は間違いないでしょうが。

 その気になるハンデは55キロと予想されます。重いですが、これだけの楽面なら取りこぼさず5勝目をゲットしたいですね。

 なお、特別登録段階でのデイリー馬三郎でのこのレースのフロアクラフトの印は本命の◎です。そりゃ、この相手ならそうですよね。


 月曜日にハンデが発表されました。ななんと54キロ!!これはラッキーですねぇ。もう取りこぼせませんよ。

これ以降は2015年5月27日に作成

●追い切り情報(5月27日更新)

前走前 3月25日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.1
3F 38.7
2F 24.9
1F 12.4



5月20日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.6
3F 38.5
2F 24.7
1F 12.3


5月27日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.3
3F 38.8
2F 24.8
1F 12.2
 5月20日、重い馬場を苦にせず最後は圧巻の12.3秒!!もちろん全体の時計も速く、終いだけを伸ばしてのものではありません。やはり今充実一途で次の走りも勝ち負けが期待出来そうです。引退期限までに1年を切りましたし、まずは確実に5勝目を挙げておきたいですね。
 デイリー馬三郎では”末脚良しB”と高い評価をいただいております。
 以下は同日(5月20日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「先週の金曜日に無事帰厩しています。今朝は坂路で追い切りました。終いを伸ばすような感じで追い切ったのですが、この馬場状態が悪い中で4ハロンが53秒6、ラスト1ハロンは12秒3ですから、やはり動く馬ですね。本当は、いい頃と比べると毛ヅヤがまだ物足りない気がしていたので、どうなのかなとも思っていたのですが、この動きならば特に心配することもないでしょうし、このひと追いでさらに良くなってくると思います。体調もいいですし、今のところは来週の競馬を目標に、順調に調整を進めてきていますよ」(西園助手)30日の京都競馬(朱雀S・芝1400m)に松山騎手で出走を予定しています。
 ということで、どうも毛づやがイマイチだったようですね。それでもこの動きですから陣営としてもさほど心配なく次週に出走ということになりそうです。
 次走の鞍上が主戦の松山弘平騎手に戻ることが発表されました。弘平くんもここできっちりと結果を出さないと。

 5月27日、本番前にビッシリと追い切られました。これは今回で勝ちに来ている陣営の意気込みを感じます。フロアクラフトもそれに応えての上がり12秒2!!最後までしっかりと伸びて相変わらず素晴らしい動きです。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。休養明けの割りにもう1、2本追い切りは少ないと思いますが、もうベテランの競走馬ですし、これで十分でしょう。動きも素晴らしいですし、一杯に追い切れたことも好感触です。まずメンバー的に勝つでしょう。負けてもよほどのことがない限り馬券圏内には入ると思います。
 デイリー馬三郎では”末脚良しB”とそのまんまですが、高評価です(笑)。
 以下は同日(5月27日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は坂路で単走の追い切りを行いました。終いビシッと伸ばしていますが、ラスト2ハロンのタイムはさすがですね。帰厩当初は毛ヅヤがもうひとつのように感じましたが、速い調教を消化するたびに見栄えするようになっていますし、引き続き体調も良好です。馬体もうまく仕上がってきていますし、あとはスムーズにレースができれば勝ち負けしてくれるはずですよ」(西園師)30日の京都競馬(朱雀S・芝1400m)に松山騎手で出走を予定しています。
 西園正都先生としても仕上げた感が十分伝わって来ます。それだけに松山弘平くんとしてはプレッシャーがきついところですが、この仕上げに応えてくれるのが彼です。まあ大丈夫でしょう。

●気になる出馬想定表(5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下)

出馬想定表 5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下 芝1400m 混合 ハンデ
フルゲート 18頭 想定数16頭
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 北村友一 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 12 13 15 14
エーシンエムディー 岩田康誠 53.0  5/02 駿風16下 新潟芝1000
キョウエイバサラ 川須栄彦 53.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 10 12
コールドベル 小牧太 53.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 11 14 11 10
サトノキングリー 福永祐一 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 11 10
シルクドリーマー 浜中俊 55.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 10 10
シンデレラボーイ 藤岡佑介 55.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
ダイナミックガイ 柴田善臣 55.0  4/25 錦S16下 京都芝1600 11
タガノミューチャン 51.0  5/23 シド16下 京都ダ1200 12 14
タマラマ 池添謙一 55.0  4/18 下総16下 中山ダ1800 11 12 10
フォーチュンスター クリストフ・ルメール 56.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
フロアクラフト 松山弘平 54.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400
ボンジュールココロ 酒井学 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400
マイネルエテルネル 川田将雅 57.0  5/16 彦根16下 京都芝1200 14 11
メイショウヒデタダ 古川吉洋 53.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 18 18 11 12
ワードイズボンド 藤岡康太 54.0 12/21 元町16下 阪神芝1600 14

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

 フルゲート18頭のところに現在16頭出馬想定されています。ななんと特別登録表と全く同じ頭数ですね。それどころか、1頭を除き騎手を確保しているので、15、16頭で確定しそうですね。

 頭数が多いと、人気を背負っている馬は外に出さざるを得ませんし、距離を走らないと行けませんから若干大変ですよね。

 それでもメンバー的にもハンデ的にも追い切りの動き的にも勝つでしょう。これで中枠でも獲れれば最高なんですけどね。

これ以降は2015年5月28日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月30日 京都11R 朱雀ステークス 1600万下 芝1400m 混合 ハンデ 出走数15頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 北村友一 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 12 13 15 14
エーシンエムディー 岩田康誠 53.0  5/02 駿風16下 新潟芝1000
キョウエイバサラ 川須栄彦 53.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 10 12
コールドベル 小牧太 53.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 11 14 11 10
サトノキングリー 福永祐一 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 11 10
シルクドリーマー 浜中俊 55.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400 10 10
シンデレラボーイ 藤岡佑介 55.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
ダイナミックガイ 柴田善臣 55.0  4/25 錦S16下 京都芝1600 11
タマラマ 池添謙一 55.0  4/18 下総16下 中山ダ1800 11 12 10
フォーチュンスター クリストフ・ルメール 56.0  5/16 彦根16下 京都芝1200
フロアクラフト 松山弘平 54.0  3/29 心斎16下 阪神芝1400
ボンジュールココロ 酒井学 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400
マイネルエテルネル 川田将雅 57.0  5/16 彦根16下 京都芝1200 14 11
メイショウヒデタダ 古川吉洋 53.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 18 18 11 12
ワードイズボンド 藤岡康太 54.0 12/21 元町16下 阪神芝1600 14

表中 騎手の太字は乗り替わり

●京都芝1400mコース解説

 スタート地点は向正面左、2コーナー出口付近。
 2歳、3歳のオープンクラス、3歳以上の500万クラス以上のレースで使用される。
 内回りコース同様に3コーナーまでの直線は長いが、3〜4コーナーのカーブが緩く、勾配がキツイのが特徴。この地点で加速がしやすく、4コーナーで外に膨れずに回れるかがポイント。
 また、最後の直線に向いてすぐに内回りコースとの合流地点があり、インコースにスペースができる。中団以降に待機している馬にとっては、ここがチャンス。逃げ・先行馬が4コーナーで外に膨れると、後続の馬はインコースを狙いやすくなる。もちろん、中団以降といっても馬群の内の馬でないと駄目。
 馬群の外にいる馬は、素直に外を回って直線勝負にかけるのが普通。外からの差しも十分に届く。
 馬場の内側が良ければ、当然逃げ・先行馬が優勢。全般的には、芝1200mが得意なスプリンタータイプの馬(特に先行馬)が強いコースだ。
 枠順は外枠が若干不利。
有利な枠順 内〜中枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 4コーナーから最後の直線のコース取り
種牡馬ベスト サクラバクシンオー、ディープインパクト、アドマイヤムーン
連対騎手ベスト 武豊、藤田伸二、福永祐一、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳オープン 1分21秒8
古馬1000万 1分22秒0 1分22秒7 1分22秒8
古馬1600万 1分21秒1 1分21秒8 1分23秒4 1分23秒4
古馬オープン 1分21秒5 1分23秒4 1分21秒5

●騎手は松山弘平騎手 ほっさん評価「B−」

 今回のフロアクラフトの鞍上はフロアクラフトの主戦・松山弘平騎手です。ここ3戦のフロアクラフトは松山弘平騎手が関東へのGT騎乗の為に関西に来ていた後藤浩輝騎手に乗り替り、その時鞍上の変化と距離短縮で馬が一変したことから、続く2戦はアンドレシュ・シュタルケ騎手に手綱が託されました。

 シュタルケ騎手も素晴らしい手綱捌きで今まで準オープンではパンチ不足だったフロアクラフトを勝ちに等しい内容で2着3着に導いてくれました。このまま松山弘平騎手はフロアクラフトの主戦を下ろされてしまうのかとも思えましたが、ここに来てまた手綱が戻って来ました。

 もちろん、フロアクラフトのここ3戦の好走の主な要因は距離短縮です。そこにたまたま鞍上が変わったこともあり、松山弘平騎手が乗ってくれていた当時よりも急に良くなった気がしますが、松山弘平騎手でもこの今の適距離ならこのくらいの結果は導いてくれていたはずです。

 特に先週の日曜日は9R11Rとしっかりと人気馬を勝ち上げて良い騎乗でした。今回、しっかりと結果を残してこれからもフロアクラフトが他の騎手の手に渡らないように足場を固めて欲しいですね。


 フロアクラフトでは過去12戦2勝、2着2回。この2着の内の1つはオークストライアルのスイートピーSのもので、オークスへの優先出走権を獲得したという意味でも非常に大きな2着です。またこの次の本番のオークスGTでは17番人気でしたが5着と掲示板を確保してくださりました。まだまだGTや重賞やなど大舞台では活躍の少ない若手のジョッキーですが、腕は相当ですし、特にフロアクラフトのだれよりも知る騎手です。

 松山弘平騎手はドリームバレンチノでGT2着の実績がありますが、まだGT勝ちはありません。しかし、そのドリームバレンチノは乗り替わりになってしまい、GT制覇は遠のいてしまいました。このフロアクラフトが彼の記念すべき初GT制覇の馬になってくれると嬉しいですね。

 若いですが大変技術の高い騎手で、現在全国騎手リーディング堂々の10位です。2012年は74勝、2013年は62勝と常にベスト15位以内に入る活躍をされており今後川田将雅騎手、浜中俊騎手らと共に日本競馬界を引っ張っていく騎手になることでしょう。

 私ほっさん愛馬ではフロアクラフトの他に昨年スピカシチーに騎乗していただき12番人気の馬を7着と出走奨励金を確保してくれました。クリンゲルベルガーにも騎乗していただきましたが、8番人気5着と掲示板を確保。出遅れて最後方から素晴らしい脚を引き出し5着まで押し上げていただきました。まだまだ下手な騎乗を目にすることも少なくありませんが、私との相性は良い騎手だと思います。


 2015年5月25日現在、JRA通算314勝、重賞3勝、GT勝ちはない。勝率7.0パーセント、連対率13.5パーセントだが、3年前(2012年)は74勝、勝率9.3パーセント、連対率15.9パーセント、2年前(2013年)は62勝、勝率7.3パーセント、連対率14.3パーセント、昨年(2014年)は56勝、勝率6.9パーセント、連対率14.1パーセントと確実に50勝は超えている。本年(2015年)はここまで30勝、勝率8.3パーセント、連対率18.0パーセントと絶好調。


 松山弘平(まつやま こうへい)は1990年3月1日生まれの25歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する7年目の騎手である。騎手免許は平地競走と障害免許を有していたが、障害免許は1度も騎乗することなく返納している。デビューは池添兼雄厩舎、現在はフリー。

 阪神競馬場内にある乗馬センターで乗馬を学び、2006年4月にJRA競馬学校騎手課程第25期生として入学。

 2009年2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得する。目標とする騎手は福永祐一騎手と池添謙一騎手。同期には小野寺祐太、国分恭介、国分優作、丸山元気 各騎手がいる。卒業供覧模擬レースではグランプリペガサスに騎乗し勝利した。

 2009年3月1日、池添兼雄厩舎所属としてデビュー。小倉競馬場第1レースでトミケンプライマリに騎乗し、19歳の誕生日に初勝利。初騎乗・初勝利は内田博幸騎手以来44人目で、競馬学校卒業生では藤岡康太騎手以来8人目。また第9レースではニューロザリオで勝利、デビュー日の2勝は福永祐一騎手以来13年ぶりの記録、競馬学校卒業生では2人目。

 8月2日、小倉記念でアンノルーチェに騎乗し重賞初騎乗(10着)。同年は計36勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手と中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。

 2010年7月18日にシンガポール、クランジ競馬場で実施された国際見習騎手招待シリーズ・アジアヤングガンズチャレンジ2010に中央競馬代表として名古屋競馬所属の阪野学騎手と共に出場のため遠征。7月16日第8競走Class4一般戦で高岡秀行厩舎所属のMake A Returnに騎乗(12頭立て7着)し、海外競馬初騎乗。アジアヤングガンズチャレンジでは結果9位だった(10人中)。

 8月11日、園田競馬場で条件クラスの交流競走に騎乗すると共に、「修行のため」として岩田康誠騎手を介して当日の平場競走3鞍に騎乗した。関東では松岡正海騎手らJRAの若手騎手が南関東で何度もエキストラ騎乗をしているが、園田競馬場では元兵庫県所属の小牧太、岩田康誠、赤木高太郎 各騎手を除くと初めて。

 2011年2月21日にフリーに転身。

 2012年3月4日、改装された中京競馬場での最初の重賞となった第48回中日新聞杯をスマートギアで制覇した。 さらに、3月25日に中京競馬場で開催された第42回高松宮記念でレジェトウショウに騎乗し、GT初騎乗(10着)。

 また、同年にはデビュー年から乗り続けていたドリームバレンチノで函館スプリントステークスを制し、さらに同馬に騎乗したスプリンターズステークスで3着に入った。 最終的に、2012年はデビューからの3年間の勝利数に迫る74勝を挙げ、関西リーディング7位(全国リーディング13位)に入るなど、松山にとって躍進の年となった。

 2015年4月4日、JRA通算300勝を達成。
 ほっさん愛馬での成績(17戦2勝)

 2010年10月23日 クリンゲルベルガー 500万下        福島芝1200m 5着/8番人気
 2013年 4月 7日 マデイラ       500万下         福島芝1200m 12着/7番人気
 2013年 4月28日 フロアクラフト スイートピーS 3歳オープン 東京芝1800m 2着/6番人気
 2013年 5月19日 フロアクラフト 優駿牝馬(オークス) GT  東京芝2400m 5着/17番人気
 2013年 7月13日 フロアクラフト 湯浜特別 500万下     函館芝1800m  7着/1番人気

 2013年 8月25日 スピカシチー 鳥栖特別 500万下     小倉芝2000m  7着/12番人気
 2013年11月 3日 フロアクラフト 500万下            京都芝2000m  1着/4番人気
 2013年12月 8日 フロアクラフト 遠州灘特別 1000万下   中京芝2000m  1着1番人気
 2014年 3月23日 フロアクラフト 但馬ステークス 1600万下 阪神芝2000m  2着/4番人気
 2014年 4月26日 フロアクラフト 
福島牝馬S GV       福島芝1800m   9着/8番人気
 2014年 5月17日 マデイラ    都大路ステークス オープン 京都芝1800m   15着/6番人気
 2014年 5月18日 フロアクラフト パールステークス 1600万下 京都芝1800m  8着/4番人気
 2014年 6月15日 フロアクラフト 
マーメイドS GV        阪神芝2000m   7着/6番人気
 2014年 8月30日 フロアクラフト 西海賞 1000万下      小倉芝1800m   11着/
2番人気
 
2014年 9月27日 フロアクラフト 夕月特別 1000万下    阪神芝1800m    3着/5番人気
 2014年10月26日 サンフレイム 2歳未勝利           京都芝1400m    13着/8番人気
 2014年11月22日 フロアクラフト 衣笠特別 1000万下    京都芝1800m    
5着/6番人気


2013年5月19日 東京11R 優駿牝馬(オークス) GTで愛馬フロアクラフトに騎乗する松山弘平騎手。(5着/17番人気)

これ以降は2015年5月29日に作成予定

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「フォーチュンスターは長期休養明けで格好をつけた。もともと叩き良化型。二走目の反動はなく、一連の手堅さを評価。フロアクラフトは1400メートルにシフトしてから安定。鉄砲も利く。穴はアドマイヤイナズマ。遠征帰りを叩き、得意の1400メートルで変わり身を見込む。マイネルエテルネルは1ハロン延長が鍵。シルクドリーマー、シンデレラボーイ、サトノキングリー注。」


短評は「大駆警戒」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
フロアクラフト
マイネルエテルネル △△ △△
ボンジュールココロ
アドマイヤイナズマ
サトノキングリー △△
ワードイズボンド
ゴールドベル
シンデレラボーイ △△
フォーチュンスター
シルクドリーマー
ダイナミックガイ
キョウエイバサラ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
フロアクラフト 3.4
フォーチュンスター 3.8
サトノキングリー 6.9
シンデレラボーイ 9.5
マイネルエテルネル 11.4
シルクドリーマー 12.8
ダイナミックガイ 14.8
アドマイヤイナズマ 15.0
エーシンエムディー 17.9
以下25倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 87 83 86 86
フォーチュンスター 88 88 80 82
サトノキングリー 86 79 83 80
シンデレラボーイ 87 80 87 80
マイネルエテルネル 91 72 86 82
シルクドリーマー 87 81 72 82


デイリー馬三郎

本紙の見解

◎フロアクラフトは千四に照準を絞った近3走で@、A、B着。過去の中距離戦では少し甘くなる印象があったが、この距離では最後まで集中して走れており、牡馬の強豪とも互角以上のレースができている。引き続き千四で、舞台は3走前に1000万下を快勝した得意の京都。2カ月ぶりの復帰戦としては申し分のない状況で、調教も近走と遜色のない切れのある動きを見せている。軸としての信頼度は高い。
 ○フォーチュンスターは11カ月ぶりだった前走が見せ場十分のB着。現級上位の力量があるのは間違いない。叩き2走目の今回はもうひと押しが利くはずで、1Fの距離延長も実績面から対応が可能。▲ワードイズボンドは先行力が武器。マイペースで運べるようなら久々でも。〈浜口〉」

◎ フロアクラフト
○ フォーチュンスター
▲ ワードイズボンド
× シンデレラボーイ
☆ シルクドリーマー
△ エーシンエムディー
△ マイネルエテルネル
△ サトノキングリー



フロアクラフトは全13記者中 ◎(本命)印 7記者、〇(対抗) 4記者、▲(3番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 なし



竹村浩行     竹村だヨ!全員集合〜当たる馬券知ってるよ

千四で目覚めた!フロアクラフト

中距離では詰めの甘かった◎フロアクラフトですが、距離を短縮したここ3戦が上々の内容。走りにグッとメリハリが出て、ラストまで鈍らずに脚を使えるようになりました。前走はスタート後にノメって位置取りが悪くなったのが敗因。もう少し前のポジションを取れていれば際どかったはず。未勝利の阪神に対して、京都は3勝の実績で今回は快勝した3走前と同舞台。54`なら牡馬相手でも!




●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(3着)

 「こんな馬場は良くないと聞いていたが、よく伸びてくれた。ただ、ゲートを出た時にノメッてダッシュがつかなかったのが悔やまれるね。」(アンドレシュ・シュタルケ騎手・競馬ブック)

 「ゲートを出てから、すぐにノメってしまいました。もう一列前につけたかったのですが、直線はすごい伸びでした。」(アンドレシュ・シュタルケ騎手・ラジオNIKKEI)

 「もう少し前で競馬するつもりだったけど、ゲートを出た時にノメって思ったよりも1列後ろからに。最後は伸びていたし、いい馬場ならまた違っていたと思う」(アンドレシュ・シュタルケ騎手・デイリー馬三郎)

 「スタートしてから一完歩目でノメって脚を取られてしまい、予定していたよりもポジションがひとつ後ろになってしまいました。ただ、それでも直線はものすごい脚を使って追い込んでくれていますからね。馬場状態だけが非常に悔やまれますし、乾いていたら突き抜けていたかもしれません。阪神の1400mだと直線が短いので、マイルだともしかするとより堅実にいけるかもしれませんね」(アンドレシュ・シュタルケ騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「中団の外目でジックリ構える。脚をタメるだけタメて直線は外へ。そこからしっかり伸びていた。上位2頭とは内外の差が大きい。牡馬相手でも十分通用する。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「千四に使いだしてからは安定している。前に壁をつくって折り合いがつけば。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「昇級後の2戦がともに惜しい競馬だったが、枠の差もあったと思う。その後はリフレッシュ放牧。前に壁を作って運べれば楽しみ。」(西園正都調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 フロアクラフトはここまで再度の準オープン入りから2着3着。いずれも勝ち馬よりも距離を走っており、また、1着2着馬よりもハンデが重く実質一番強い内容でした。

 今回は更に弱面揃いですし、実績からもフロアクラフトは55キロのハンデを背負わされると思っていました。

 しかし、発表のハンデは54キロ!!これは美味しい。もう勝ってくれと言わんばかりです。


 では、どの馬がハンデトップになったのかというと、フロアクラフトと同厩のマイネルエテルネルです。この馬、小倉2歳Sの優勝馬で重賞ウィナーですが、準オープンは勝ちきれません。

 そのマイネルエテルネルが57キロ。エテルネルの近走は3着4着ですが、1200mの割りに走破時計は1分09秒を切っておらずそんなに強い印象はありませんでした。

 競馬ブックのスピード指数でも

 マイネルエテルネルの前々走が負担斤量57キロで85.5、

 前走が同57キロで81.8なのに対し、


 フロアクラフトは前々走が負担斤量55キロで85.6、

 前走が同54キロで85.5です。


 内容的にも安定感的にもフロアクラフトです。


 西園正都先生はワンツー狙いか、どちらかの馬の援護射撃で同じレースに2頭を登録されているのでしょうが、フロアクラフトにとって非常に美味しい流れとなっています。


エスポワールシチーの2012年 平安S GVで

単勝1.3倍の断然1番人気の愛馬の口取りの権利を持っていながらスカした私が言うのもなんですが、

これは美味し過ぎる!!


 これで単勝が2倍以上つくものなら、馬券的にも美味しすぎる。

 唯一気になるのは日曜日の雨予報。今のところフロアクラフトの出走する土曜日は晴れ曇り予報ですが、雲の動きが速くなると厄介です。

 こんなに美味しいチャンスをコーヘーくん、取り逃すではないぞ。

 フロアクラフトは抜群の京都巧者ですし、負ける要素がないですね。

 フロアクラフトもついに5勝目かぁ〜。しみじみ〜。

●当日は口取りの権利を持って現地応援予定です

 フロアクラフトはここまでの全4勝の内3勝は現地で応援ともう過去8回応援に駆けつけている馬です。しかし、ここ3戦はフロアクラフトの出走と私の休日が合わず、応援に行くことが出来ませんでした。そんな中、宇治川特別は後藤浩輝騎手騎乗で快勝!!地元京都でのことだけに、現地にいられなかったことが悔しかったです。

 今回30日は公休日で堂々と応援に行くことができます。メンバー的にも勝ち負け確実ですし、ゼッケンを囲んでの撮影会など楽しみたいですね。


 口取りも14分の10の抽選確率を通り抜けて参加権をゲットしました。メインレースでのおそらく1番人気馬の口取り権のゲットは久しぶりです。あれは2012年のエスポワールシチーの平安S GV。単勝1.3倍!!・・・を2着で取りこぼしたんだよなぁ〜。いかんいかん二の舞になっては。

 当日夜、写真多数付現地観戦レポートをアップする予定です。

これ以降は2015年6月3日に作成

●パドック

 当日は予定通りスーツでもって競馬場入りしました。写真は基本撮影順ですが、一部わかりやすいように前後しているところがあります。


私としては中距離を走っていた頃以来のフロアクラフトとのご対面。



胸前の筋肉が素晴らしく、短距離馬の体型になっているんですねぇ。



私の立ち位置の”1番ゼッケン馬ポジション”に4、5名のフロアクラフターが集結して、バチバチと一斉に写真を撮っていたので、馬も気になって、ここに来る度にこちらを見ていました。



もう1頭の西園正都厩舎の馬でハンデ頭のマイネルエテルネル。小倉2歳Sの勝ち馬なんですよね。重賞ウィナーです。



毎回こちらが気になるフロアクラフト。



そして1番人気に支持されているオッズが気になる引き手さん。



その時のオッズはフロアクラフトが4.5倍の1番人気でした。ずっーーーと1番人気だったんですよね。



こちらはその時2番人気のフォーチュンスター。鞍上がクリストフ・ルメール騎手ということで不気味でしたね。



フロアクラフトの馬体重は前走同様の510キロ。完璧な調整だと思います。



そしてパドックでも落ち着いて周回しており、気配も良く、貫禄がありました。パドックだけ見ていても、「勝ったな」と思いましたねぇ。



パドックの時間中にもフロアクラフトのオッズはどんどん下がっていきます。そりゃ、見ればなんの不安もなく勝てそうな感じでしたもんね。



とまーれーのあと。やはりカメラ群が気になるフロアクラフト。



黒いゼッケンが似合いますね。



ここ3戦は別の騎手(後藤浩輝騎手、アンドレシュ・シュタルケ騎手)が乗って結果を出されていたので、久しぶりの対面にうつむき加減に歩いてくる松山弘平騎手。



松山弘平騎手は終始こんな感じで近づいてきました。



しかし、馬の背中に乗る時に安堵の笑顔が。「やっと帰って来られた」という顔に見えました。私も嬉しかったですね。西園正都先生も、もうこのままフロアクラフトは別の騎手で行くのかと思っていましたが、松山弘平騎手を乗せてきたということで更に好きになりましたね。元々、スイートピーSの時に、たまたま関東に遠征に行っていた松山弘平騎手が空いていたから騎乗依頼をした縁で、それ以前は西園正都先生は松山弘平騎手を使っていませんでした。そこからスイートピーSの2着、オークス5着と信頼を勝ち取り、他馬への騎乗依頼もされるようになったんですよね。



以前、「このコンビで人馬共成長して欲しいです。」と書きましたが、その通り人馬共以前に比べて頼もしくなったと思います。



松山弘平騎手に指示を出す西園正都先生。



指示はしばらく続きました。



西園正都先生と音無秀孝先生の関西の重鎮2人。



パドックや馬体を見ても強敵だと思われた”その時”2番人気だったフォーチュンスターとクリストフ・ルメール騎手。



松山弘平くんは不安げに1番人気が示されている電光掲示板を見ます。



これで負けたら下ろされるのかなぁという感じでしょうか。



この日、このレースの前の騎乗である9レースで3番人気を勝ち上げ、次の12Rでも5番人気を勝ち上げます。追いの迫力はないものの、巧い騎手なんですよねぇ。



さあ、頼むぞ!!

●本馬場入場


馬場入りするところ。



このあと返し馬ではすぐに向こうに行っちゃいましたので写真はありません。



この時点で何番人気かはわかりませんが、長時間カメラに追いかけられていたので1番人気扱いだったと思います。

●レース 


土曜日とはいえ、主場・京都のメインレースに愛馬が本命級で出走です。



スタートしました。



フロアクラフトは最内枠でしたから、出遅れは命取りでしたが、まずまずのスタートから押っつけてポジションを取りに行きます。



準オープンの短距離ですから、スピード自慢の馬ばかりですが、そんなにスピードで勝ると思えないフロアクラフトもなんとか良い位置を取ることが出来ます。そもそもフロアクラフトは中距離路線で走っていましたから、そんなに小脚が使えるものでもありません。



この日はここまでことごとく芝のレースは前残りでした。ですから私も前走の様に後ろからではなく、とにかく前につけてくれと願っていました。その通りの絶好のポジショニングでした。どうやら、西園正都先生も同じ判断で、前につけるように指示を出しておられたようですね。



折り合いが課題のフロアクラフトですが、道中は折り合いもしっかりとつき、私は勝ちを確信していました。



常に先頭を射程圏内に入れ、しかもきちんと前に壁を作りと完璧な騎乗だったと思います。



内枠を生かして距離ロスもなく走り、このポジションなら直線で出られなくなることもないでしょう。



スローペースでレースは流れ、完全に前有利の展開です。



直線に入っても前がポッカリと空きあとは遠州灘Sの時のように間からスルスルと伸びてくるだけでした。



ところがジリジリとしか伸びず抜け出た9番とは勢いが違います。この時点で勝ちはなくなりました。



しかし、ズルズルと後退することもなく、最後までしっかりと走ってくれます。


もちろん、写真も撮りましたが、完全にタマラマに蓋をされています><。



この人気薄のタマラマとの3着争い。複勝馬券をしこたま持っていた私としてはなんとか3着にと祈っていました。




勝ったのは8番人気9番のワードイズボンド。



2着は3番人気8番のサトノキングリー。



そして大注目の3着争いは・・・!?分が悪いですぇ。



レース後、最終オッズを見てみると、てっきり1番人気だと思っていたフロアクラフトよりも12番のフォーチュンスターの方が売れています。

締め切り直前にプロ集団の大口の購入があったわけですが、これでいてフォーチュンスターは前残りの馬場なのに14番手(後方から2頭目)追走の離れた15着(ようするにシンガリ負け)だったんですね。

かなりの金額を大損した方(或いは集団)がいるということですが、プロ集団でもやはり結果を完璧に測れないのが競馬だと思います。




結局、やはりハナ差で3着を取り逃し、よもやの4着。もちろん準オープンで4着と力上位なことは、1000万クラスで勝ち負け出来る安価な馬を目指す私としては申し分ないことですが、差が差だけに残念です。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計は1分20秒8良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分20秒3、勝ち馬の時計が1分20秒5でした。

 結果的にスローのヨーイドンの競馬でしたので競馬ブックの推定タイムよりは遅いですが、平均的な準オープンクラスのレースだったと思います。その勝ち馬からフロアクラフトは0秒3差。

  フロアクラフトよりも上位に入った馬はフロアクラフトよりもハンデが軽く、

1着馬は牡馬54キロとフロアクラフトとは実質2キロ差。

2着馬は牡馬で55キロとフロアクラフトとは1キロ差。

3着馬もセン馬で55キロとフロアクラフトとは1キロ差
でした。

 そこを勝ち馬から0秒3の4着ですから、毎度の如く強い競馬はしています。相手が軽斤量を生かして残っただけと言えます。概ね筋量1キロで0秒2差として計算しますが、その計算で言っても、フロアクラフトは勝ち負けだったと言えます。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(4着)

 「前残りの競馬だったし、出していって、いいポジションを取れたんですけどね。集中して真面目に走っていたし、最後は久々の分が応えたと思います。」(松山弘平騎手・競馬ブック)

 「いいポジションにつけられましたが、最後は休み明けの分だと思います。」(松山弘平騎手・デイリー馬三郎)

 「前残りの馬場と考えて、いいポジションでレースを運べましたが、最後は休み明けの分だと思います。」(松山弘平騎手・ラジオNIKKEI)

 「今日は前が残る馬場だったので、逃げ馬の後ろが欲しかったですし、スタートから積極的に行きました。いいポジションにつけられましたが、直線追ってから甘くなったのは休み明けの分でしょう。もう少しというところだっただけに残念ですが、いつもフワッとするところがあるのに、今日は最後までしっかり集中できていたのはいい傾向ですし、一度使って次はもっと良くなると思います」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日は先行有利の馬場だから、ある程度の位置につけて進めてほしいとは話をしていました。予定どおりのポジションでしたし、最後伸び切れなかったのは休み明けの分だと思います。それでも大きくは負けていないし、ここを使って良くなってくれるでしょう。このあとは様子を見て、問題なければこのまま使っていく予定です」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(4着)

 「仕上がる。好位のインでスムーズ。直線に向いたところでうまく前も開き、満を持して追い出したが・・・。ジリジリとしか脚を使えず、流れ込むのがやっと。展開は向いていたと思えるだけにちょっと物足りない。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が270万円。特別出走手当が41.8万円。合計311.8万円。1口で割りますと5000円程度になると思われます。これでも決して少ない額ではなく嬉しいですが、今回は勝ち負け必至だと思っていただけに、馬券圏内にも入れないというのはショックですね。

●今後の展望

 勝ち負けを信じて疑わなかったフロアクラフトは4着でした。馬券圏内にも入れないというのは正直驚きです。

 この日は芝のレースは完全に前残りでしたし、レース前に私はフロアクラフトも前につけてくれればいいなと思っていましたが、その通りにレースを運んでくれました。

 スローのヨーイドンのレースで切れ負けをしましたが、フロアクラフト自身33秒5の上がりですし、そんなに悪い内容ではありませんでした。ただ、ここは準オープン。これよりも切れる馬が何頭もいたということです。


 フロアクラフトよりも上位に入った馬は結果的にフロアクラフトよりもハンデが軽く、

1着馬は牡馬54キロとフロアクラフトとは実質2キロ差。

2着馬は牡馬で55キロとフロアクラフトとは1キロ差。

3着馬もセン馬で55キロとフロアクラフトとは1キロ差でした。


 そこを勝ち馬から0秒3の4着ですから、毎度の如く強い競馬はしています。相手が軽斤量を生かして残っただけと言えます。

 それでもこれらのメンバーの昨今の成績を考えると、多少のハンデ差はあっても軽く一蹴して欲しかったというのが本音です。ですから、何度も書いていますが、フロアクラフトは準オープンでは力上位でしょうが、オープンでは通用しないと思います。もっとも、募集総額1800万円の安価な馬ですし、すでに4勝も挙げてくれている時点でなんの文句もありません。勝てる可能性の高い準オープンは勝って5勝目を挙げて欲しいですね。


 敗戦後のコメントが口を揃えて”休養明け初戦だったので”ということになっていますが、フロアクラフトは鉄砲駆けする馬ですし、追い切りの動きも確かに競馬ブック誌が指摘していたように本数こそ足りないと思いますが、動きは悪くなかったですから力を出し切ったと思っています。


 そりゃ、愛馬ベルディーヴァの高野友和先生が言うように、「速い時計を出しても中身がついてこなければチグハグになってしまう」の言葉通りの状態だったかも知れませんが、パドックも含めて見た感じは仕上がっていてかなり良い状態だったと思いましたねぇ。ですのでここまでの能力だったと思います。力を出し切っての敗北で私は特に敗因はないと思います。

●最後に

 フロアクラフトは今回の本賞金270万円加算で獲得本賞金は9288万円になり、9200万円を超えました!!同時にリッチダンサー3兄妹(3歳馬のメリーモナーク除く)全てが獲得本賞金9200万円を突破したことになります。3世代続けてこれだけの金額に到達することはなかなかないですよ。本当に母リッチダンサーは偉大です。目指すはホーカーテンペストも含めた3世代連続獲得本賞金1億円突破ですね。

 フロアクラフトは準オープンの勝ち上がりはほぼ確実で、勝ち上がれれば主場なら1820万円ですから、夢の1億円を超えてくることになります。次走2着でも大台突破となります。

 リッチダンサー産駒の日本で走っている産駒の獲得本賞金は次のようになります(3歳メリーモナーク除く)。

ホーカーテンペスト  6歳   9347万円 5勝
フロアクラフト     5歳   9288万円 4勝
バウンスシャッセ   4歳 1億0980万円 4勝 内、重賞2勝目


 兄のホーカーテンペストも4月12日にオープン戦で5着に入り賞金加算しました。それまでは9117万円で、妹のフロアクラフトがついに偉大な兄を超えたかと思いましたが、まだ届きません。それでも兄のホーカーテンペストもフロアクラフトも2歳から始動し、今こうやって6歳や5歳でも本賞金を加算できているということは本当に素晴らしいことです。


 そんなこんなで毎回走ってくれるのが楽しみで、いつも勝ち負けの期待をさせてくれるフロアクラフト。今回久々に競馬場で会えたことは嬉しかったですね。引退期限の来年6月までにフロアクラフトが出てくるレースは全部現地に行くくらいのつもりでいます。その子も楽しみですが、やはりフロアクラフト自身が走っているのを見ることがたまりません。

 とにかく脚元の丈夫な馬ですが、馬は生き物ですから何があるかわかりません。順調に引退期限を迎えて、順調に繁殖入りして欲しいですね。


 頑張れフロアクラフト!!とにかくあと1つは勝ってね。

最後までご愛読ありがとうございました

2015年4月8日立ち上げ 22日、5月15日、20日、24日、25日、27日、28日、29日、6月3日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 3月29日 第23戦 心斎橋ステークス 1600万下 阪神芝1400m (3着2番人気

2015年 3月14日 第22戦 うずしおステークス 1600万下 阪神芝1400m (2着/3番人気)

2015年 2月22日 第21戦 宇治川特別 1000万下 京都芝1400m (1着2番人気

2014年11月22日 第20戦 衣笠特別 1000万下 京都芝1800m (5着/6番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 9月27日 第19戦 夕月特別 1000万下 阪神芝1800m (3着/5番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月30日 第18戦 西海賞 1000万下 小倉芝1800m (11着/2番人気

2014年 6月15日 第17戦 第19回 マーメイドステークス GV 阪神芝2000m (7着/6番人気)

2014年 5月18日 第16戦 パールステークス 1600万下 (8着/4番人気)

2014年 4月26日 第15戦 第11回 福島牝馬ステークス GV 福島芝1800m (9着/8番人気)

2014年 3月23日 第14戦 但馬ステークス 阪神芝2000m (2着/4番人気)

2014年 1月13日 第13戦 寿ステークス 京都芝2000m (6着/5番人気)

2013年12月 8日 第12戦 遠州灘特別 中京芝2000m (1着1番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年11月 3日 第11戦 500万下 京都芝1800m (1着/4番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 8月25日 第10戦 積丹特別 500万下 函館芝2600m (10着/3番人気)

2013年 7月13日 第9戦 湯浜特別 500万下 函館芝1800m (7着/1番人気

2013年 5月19日 第8戦 第74回 優駿牝馬(オークス) 3歳GT 東京芝2400m (5着/17番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 4月28日 第7戦 スイートピーステークス 3歳オープン 東京芝1800m (2着/6番人気)

2013年 4月 7日 第6戦 デイジー賞 3歳500万下 中山芝1800m (2着2番人気

2013年 2月 3日 第5戦 春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m (6着/4番人気)

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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